精密機器は、
蓄電池では守れません。
違いは、切り替えの有無です
UPSと蓄電池は、どちらも「停電に備える電源」ですが、役割がまったく違います。
| UPS(無停電電源装置) | 蓄電池 | |
|---|---|---|
| 切り替え | 0ms・無瞬断。止まりません | 停電を検知してから切替。数秒の空白 |
| 出せる時間 | 数分〜数十分(機器を安全に止めるための時間) | 数時間〜 |
| 向いているもの | 精密機器。サーバー・制御盤・PC・通信・医療機器 | 照明・換気・冷蔵・給水など、数秒なら止まってよいもの |
| 役割 | 守る | 長くもたせる |
蓄電池はUPSの代わりになりません。蓄電池の役割は、UPSの後ろを長くすることです。逆に、UPSだけでは時間がもちません。この2つは置き換えではなく、重ねて使うものです。
メーカーが接続を禁止しています
これは当社の意見ではありません。蓄電池の自立運転出力、および太陽光パワコンの自立運転コンセントには、精密機器を接続しないよう各メーカーの取扱説明書に書かれています。
理由は2つです。
- 切替までに数秒の空白が生じる——その間、機器は電気を失います
- 波形と電圧が系統電力と同等ではない——安定した電気を前提にした機器には負担になります
結果として、停止・故障・データ破損が起こりえます。
該当する精密機器の例
サーバー、NAS、パソコン、制御盤・シーケンサ、生産ライン、通信・監視機器、医療機器、精密計測器、レジ・POS。
正しい順番
↑ 0ms・無瞬断で受ける
UPS
↑ その背後を長くもたせる
蓄電池
↑ 日中は供給する
太陽光
UPSは「あった方がよい選択肢」ではなく、精密機器がある現場では必ず入る一段目です。この順番で設計すると、どこにいくらかけるべきかがはっきりします。
当社がやらないのは、「蓄電池を入れればサーバーも安心です」という説明です。それは事実ではありません。
工場で実際に多いのは、長時間の停電より瞬停
法人のお客様とお話ししていて、いちばん多い被害は瞬時電圧低下(瞬停)です。落雷などで、ほんの一瞬だけ電圧が下がる現象です。
人は気づかないこともありますが、制御機器は止まります。そしてラインの復旧、段取り直し、仕掛品の廃棄で、何時間もかかります。「停電はしていないのに止まった」というのが、これです。
ここは完全にUPSの領域です。蓄電池では守れません。「何を、何秒止められないか」から設計してください。
在宅で医療機器をお使いの方へ
人工呼吸器・酸素濃縮器・吸引器などは、全負荷型の蓄電池でも「守れます」とは申し上げられません。停電から切替までの数秒で止まってしまうためです。
これらの機器は、機器メーカー指定の内蔵バッテリー、またはUPSを機器のすぐ手前に置いてください。蓄電池の役割は、その先を長くもたせることです。
導入前に、必ず主治医と機器メーカーにもご確認ください。
ここは命に関わるところなので、当社は歯切れのいい売り文句を使いません。
UPSを選ぶときに見るところ
UPSは容量だけで選ぶと外します。見るところは4つです。
| 見るところ | 内容 |
|---|---|
| 給電方式 | 常時商用/ラインインタラクティブ/常時インバータ。精密機器や電圧変動の多い環境では常時インバータが確実です |
| 容量(VA・W) | つなぐ機器の合計消費電力に余裕を持たせます。VAとWは別物なので、W表記で確認してください |
| バックアップ時間 | 何分もてばいいかから決めます。安全に停止させるだけなら数分、蓄電池や発電機へ引き継ぐならその起動時間ぶん |
| バッテリーの交換 | 消耗品です。数年ごとに交換が必要で、交換費用と入手性まで見ておきます |
UPSは入れて終わりではありません。バッテリーが劣化したまま置いてあるUPSは、いざというときに機能しません。定期的な点検と交換まで含めて計画してください。
当社では、法人のお客様に対して「何を、何秒止められないか」を先に伺い、そこからUPS・蓄電池・太陽光の組み方をご提案しています。いきなり機器の型番から入りません。
よくあるご質問
UPSはどのくらいの時間もちますか。
家庭でもUPSは要りますか。
蓄電池とUPS、どちらを先に入れるべきですか。
品番シールと検針票、
2枚の写真から始めましょう
概算見積りは無料です。千葉県内、担当は寺嵜が直接お伺いします。